絶対零度の鍵

次のページにはびっしりと文字が書き連なっていた。


今度はまぁまぁはっきりとしているので、大分マシだ。



僕は指で慎重になぞりながら、小さく呟きつつ読み上げた。




「それぞれの鍵、最高峰であるその二つの鍵を十ずつ揃えよ…」




ん?さっきの絵、もしかして鍵っていうのか?



ちょっと謎が解けた気がした。


最高のものっていうのは間違いじゃなかったんだな。





「そして、、、雲を呼ぶように…水を呼ぶように…そうすればそれは―」




そこまで読んだ所で、急に冷たい風がひゅっと部屋に流れ込み、僕の髪を揺らす。




「うわ、なんだ?」



驚いた僕は本から目を離し、顔を上げる。



見ると、障子の隙間から風が吹いてきたらしい。




「おかしいな。さっきは暑い位だったのに…」



不思議に思って、僕は本を閉じ、立ち上がって廊下に出た。