無事に渡り切ると、淳は老人の居る窓を見上げる。
円い窓は、開けられているが、格子がはめてあった。
「よく来てくれたのぉ。」
先程よりもずっと控えめな声で老人は淳を労わる。
「単刀直入にお訊きします。ここはどこで、一体何をしているんでしょうか。シールドが張ってあるのはわかりますが、裏側は砂漠が続いているのに対し、表側の外が白く濁って見えるのは何故でしょうか。そしてあの透明な道ですが―」
「お主は、急ぎすぎているのぉ。」
頭に浮かぶ疑問を解決しようとしてここに来たのに、老人はそんな淳の質問を途中で遮った。
「急がなくてはならない状況ではあると思うのですが。」
話を途中で遮られるのはいい気分ではない。淳は少しむっとする。
「それは、残念だぁなぁ。私はお主と反対で、もう少しゆっくりしたい気分なんだぁなぁ。」
深く刻まれた皺が、老人の年齢の高さを物語っているようだった。
「では、なぜ俺を呼んだんですか。」
高齢者には高齢者のペースがある。それに合わさなければならないことを、淳は今更ながらに思い出す。
余りに不思議な発見があったもので、少しはしゃいでいたのかもしれないな、と小さく反省した。
円い窓は、開けられているが、格子がはめてあった。
「よく来てくれたのぉ。」
先程よりもずっと控えめな声で老人は淳を労わる。
「単刀直入にお訊きします。ここはどこで、一体何をしているんでしょうか。シールドが張ってあるのはわかりますが、裏側は砂漠が続いているのに対し、表側の外が白く濁って見えるのは何故でしょうか。そしてあの透明な道ですが―」
「お主は、急ぎすぎているのぉ。」
頭に浮かぶ疑問を解決しようとしてここに来たのに、老人はそんな淳の質問を途中で遮った。
「急がなくてはならない状況ではあると思うのですが。」
話を途中で遮られるのはいい気分ではない。淳は少しむっとする。
「それは、残念だぁなぁ。私はお主と反対で、もう少しゆっくりしたい気分なんだぁなぁ。」
深く刻まれた皺が、老人の年齢の高さを物語っているようだった。
「では、なぜ俺を呼んだんですか。」
高齢者には高齢者のペースがある。それに合わさなければならないことを、淳は今更ながらに思い出す。
余りに不思議な発見があったもので、少しはしゃいでいたのかもしれないな、と小さく反省した。


