絶対零度の鍵


「ん?待てよ…」



淳は城壁の上に突っ立って、腕組みをし、目を閉じる。






時の流れ、か。



ここの時の流れがわからない。



時間。


生い茂っていた緑。


温度師が居なくなるという会話。


歪んだ景色。


一瞬にして枯れた庭。


壊れた城。


戦場と化したこの場所。



眩暈が起きたと感じる前後には明らかに時の経過が見られる。



ということは。



タイムトリップ説が有効か?



しかも、同じ空間の前後。



元々淳が卓の話に巻き込まれたのは、公園の小山から灼熱の国まで繋がっていたという現象が起こったからなのだ。


それを踏まえるなら。



今回のことも、可能性はなくはない。