絶対零度の鍵

まだ原型を留めているテラスの半分側から入ると、二階部分を支える柱が立っていて、それより奥に引っ込んだ所に壁があった。


その柱と壁の間の廊下部分を静かに歩きながら、中の様子を伺う。


どうも、一階部分は使用人たちの住まいや、洗濯場であるようだった。


今は、一切人気がないけれど。



―避難、させたのか、それとも死んだのか。



その後、淳は壊れた半分の方を見に行く。



瓦礫が積もり、砂埃が舞っている。



BGMのように、爆発音が繰り返されている。




―一体、何が起こったっていうんだ。



淳は首を傾げながらも、瓦礫の中に足を一歩踏み出す。




その瞬間、





「危ないっ」




声が飛んできたと同時に、大きな―冷蔵庫位ある―氷の刃が、淳の目の前の瓦礫に勢い良く突き刺さった。