絶対零度の鍵




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「そろそろ、お部屋へご案内しましょうか。」




夕食が終わり、デザートなるものまで出してもらって、胃袋が満足を越えた頃、碧が言った。




「あ、片付け手伝います!」



尭が腰を上げようとするのを、碧がやんわりと手で制す。



「ここは大丈夫ですから。」



「いや、それは駄目です。お世話になりっぱなしでは…」


そんなわけには行かない、と思うので、尭と碧は暫く押し問答を繰り返すことになったのだが。




「あのぅ…」



二人を見ながら、小さな女の子は何か言いにくそうに俯いて、指をいじりはじめる。


翠に気付かない二人はまだ押したり引いたりをしている。




「あのっ!!!」



突然聴こえた大きな声に尭と碧は驚いて、翠を見やった。