絶対零度の鍵

二人から聞いたことは、夢の延長かと思った。

到底信じられる話ではなかった。

どちらも真剣な顔をしていたので、半信半疑で居たけれど。

それから地震に突風、雨と、空中に浮かぶ人達。


そして、透さん、もとい、温度師が現れたと思ったら…


見知らぬ場所に寝転んでいた。


頭の中を、どこから整理すれば良いのかわからない。なんなら発狂したい気分だ。



「ほらー?もういいでしょう?お姉さん、行きますよ!」


痺れを切らしたかのような翠の声に、尭ははっとする。



いつの間にか、陽が大分落ちてきていた。



「あー…ごめんごめん!今行くから!」



少し急ぎ足で、翠がいる場所まで向かった。