絶対零度の鍵

「とにかく、その子が目覚める前に蓮貴に力を使わせないと…」



右京はそう言って王達を見た。


蓮貴を封印する為には、蓮貴が力を使っている時を狙って王達に封印の術を使ってもらうしか方法はない。



しかし、先程からその隙を掴むことができないでいた。


何故なら、ほとんどといっていいほど、蓮貴は力を使っていなかった。



使ったのは、王族が揃う前。


しかも、いとも簡単に、蓮貴は時間を混同させる術を使ったが。



あれを使える者は、恐らくこの世界に彼以外、居ない。



幻の大術だった。


彼の力は想像を遥かに越えて、強大な物となっている。



ただ、解せないのは―



その術を使って、蓮貴が何をしたいのかということだった。



一気に滅ぼすことも、可能だろうに、彼は一体どんな結末を望んでいるのだろう。