絶対零度の鍵


ゴスッ



キャインッ



犬が鳴いたような声がして、獣がその場に崩れる。



浮力を授けられていたそれは、意識を失くした瞬間に解かれて落下していく。




ズシャーーーーーン!!




黒い翼の双子から少し離れた場所に、獣は勢い良く倒れこんだ。





「お前…殺すなとか言っておきながら…」




一部始終を手出しすることなく見ていた左京が、呆れたように右京に言うが。




「まさか、死んでないわよ。ちょっと寝てもらってるだけ。」




けろりとそう言うもんだから、左京もむっとする。




「でも、あいつ操られてるんだろ?ちょっと寝かしておくだけじゃ―」