絶対零度の鍵

懸命に走る翠の背中を見送ってから、僕は心地よい草の上に寝転んだ。


木陰で、腕を枕にして、空を眺めていると、必然的に瞼が下がってくる。



眠い。



空腹も満たされている。



ここで出来た二人の友人の恋心がなんとかうまくいかないものかと悩みつつ。



良い解決策は浮かばない。


堂々巡りな思考回路にいつしか、うんざりしてくる。



そこへ、優しい鳥のさえずり。



ちょうど良い送風。



様々な状況は、素晴らしく良く重なって。



自分がここでしようとしていた当初の目的をすっかり忘れ、僕は深い眠りに落ちた。