絶対零度の鍵


「それにしても、大丈夫なの?さっき、かなり痛そうだったけど…」




言いながら翠が、僕の頭の辺りに目をやった。




「あ、ああ…陽の光が眩し過ぎて立ちくらみと頭痛が起きたんだと思う。翠のおかげでもう大分楽になったよ。」




「…誰かもそんな風に素直だといいんたけどなぁ…」



僕を通して誰を見ているのかは見当がつく。というか、1人しかいない。



「誰か…って、蓮貴のことでしょ?」




「あ、わかった?」




べっと小さく舌を出して、にやりと笑う翠。




「小さい頃から仲が良かったんだけどね…ある日を境に避けられるようになっちゃったの。」