絶対零度の鍵


当然の疑問だ。


「あ、えっと…」



「星!!!」



どう答えようか思案していると、蓮貴が僕を呼ぶ。



「っと、、ごめん、いかなきゃ…」



僕は慌てて女の子に会釈だけして、身を翻して蓮貴の後を走って追いかけた。




「…はぁっ、はぁっ、、、ちょっと…待って…っ、へぇっ」



思いの外、蓮貴が速い。


そして、僕は本調子じゃないために体力が続かず、すぐに息切れして、蓮貴を見失わないでいるのが精一杯だった。



声を掛けているにも関わらず、届いていないのか、無視しているのか、蓮貴は立ち止まってくれない。



その内、追い討ちをかけるかのように、蓮貴は小さい山に入り、道は必然的に上り坂となる。




藪を掻き分け、踏み均されただけの獣道を行く。



当然、蓮貴の足取りも遅くなり、僕はやっと追いつく。