絶対零度の鍵


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「ん…」



眩しさに目を覚ます。


真夜中と打って変わって、部屋の中は明るい陽射しに満たされていた。




「あぁ良かった。蓮貴様の仰っていた通り目が覚めたのですね。今朝からとろを煮込んであります。空腹でしょう?運んでまいりましょう」



いつかの老婆がにこにこと覗き込んだと思ったら、直ぐにパタパタと部屋から出て行く。



同時に、腹の虫が鳴り、慌てて手をやった。



確かに、僕はものすごくお腹が空いているらしい。





けれど。




「とろって…なんだ?」




得体の知れない食べ物の名前に、少し構える。



もし、食べれなかったらどうしよう。



失礼のないように、ギリギリ食べれるものでありますように。