「むむむ」 顎に手をやって、眉間に皺を寄せ、右京は考える。 自分との会話。 この場所の状況。 それらを総合的に考えてみるならば。 鍵師は突然思い立って、旅に出たことになる。 それも、鍵を掛けることすら忘れて、慌てて― 「絶対におかしい」 そして、黒く塗りつぶされた星がどうも気になる。 音も無く飛んで、その部分に触れた。