絶対零度の鍵

「でもどっちにしろ、この城の傾き具合といったら、ひどいもんだぜ。」


左京も右京と同じように腕組みをしながら、溜め息を吐いた。



「一体、何が目的で…」



右京が言いかけるのと同時に、突風が吹き出す。



「うわっととと…」




僕はなんとも無いが、右京と左京は煽られてバランスを崩す。


上に居る二人も、飛ばされないようにしがみつく力を強めたようだ。



何度も言うけど、僕はなんとも無い。



それは多分、さっき左京が言っていたように、僕の周囲の空間がこことは切り取られて別になっているからなのだろう。



本当に、何ともない。



しかし、この突風は何なんだろう。