絶対零度の鍵

「右京…?なんか、変じゃない?」



僕が呟いた言葉に、右京は真顔で頷く。



「変、どころじゃないわよ。さっき起きた揺れもとーってもおかしいわ。」




そう言って、崩れかけている建物を指差す。



「かなり長くここに居るけど、地面が揺れることなんて今まで無かった。それに、この城には協力な術がかけてある。何かがあったとしても影響は無い筈よ。なのに―」



難しい顔をしながら、右京の話を上の二人も静かに聴いている。



「ここまで損壊しているってことは…、こっちの世界の現象なわけじゃなく。。この城自体が狙われたってことよ。」




片翼の翼をはためかせながら、右京は腕を組んだ。



そこへ―





「なんだ、それ、タクミどーしたんだよ?大丈夫だったのかよ?」




右京とは反対の位置にある片翼の持ち主、左京がやってくる。




二人共、翼があって、飛んでいるからなんとなくいいけどさ。




僕は何かの力によって浮いているだけだから、すごく落ち着かないんだけど。




いつか、落ちるんじゃないかってそわそわする。



…いや、まぁ、そんなことどうでもいいんだけどさ。