絶対零度の鍵

僕はもう開き直ることにした。



どうせ、僕は僕のことを僕と呼ぶ方が癖になってるし、別に俺じゃなくたっていいわけだし。




「ちょっと、いい加減、真剣に話聞いてくれないかな。」



僕の不機嫌な声に、二人があれ、という顔をする。




「え、何々、卓怒ってんの?」




溝端は全然気にしてないみたいで。



面白そうに訊いて来る。




「ごめんごめん、卓毅が自分のこといつもそんなふうに自分のこと呼ばないから…」



尭がちょっと焦ったようにフォローするが。




「え、あんた知らないの?クミはいつも僕って言ってるよ?」




右京がとぼけた感じで厭味を言った。もしかしたら、厭味じゃなくて、素かもしれないけど。




「!?うっさいわねぇ!言っとくけど、私の方が卓毅とは付き合い長いんだから!」




尭が右京をきっと睨む。



「へー、そのわりには、知らないんだー、ふーん」




「なっ…!!!」




ああもう。


なんで右京は尭につっかかるのかな。地球でもここでも。