絶対零度の鍵


首を振るグス達を、右京は『王様の命令』と権力の乱用により脅し、この二人を無理やりあの集団から連れ出した。


翼の生えた右京と、こちらの着物を来ている僕を見た二人は、コスプレ大会の会場に連れてこられたのかと思ったらしい。


その笑いは、大分経った今でも十分すぎるほどに引き摺られている。




尭に至っては、



「これは夢なのかなー」




と至極真っ当な反応を示している。


溝端は色々ふざけたことを面白がる習性がある為、今現在の状況も思い切り満喫しているに違いない。




さぁ、一体どこからどうやって説明しようか。



がっくりと肩を落とし、頭を抱える僕を、右京はさっきからにやにやしながら見ている。



右京も、溝端と同類なんじゃないかってたまに思う。



変人で、人の不幸を嘲笑えるタイプ。



だけど、右京はたまに、すごく優しい子なのかと思うことがある。




多分、なんかの錯覚なんだろうけど。