絶対零度の鍵






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「ぎゃははははははははははは」



場所は、右京と左京の使用する、臣下専用の部屋の一角。



僕や鍵師の居るような客室とは違い、王族なる者の部屋は桁違いに広く(こんなに広いと悪いけどほんと落ち着かないし、意味がわかんない)、装飾も輪をかけて豪華だった。



会議をした所よりはさすがに小さいけれど、十分すぎるほどの広間があって、時折きらりと光る縫い糸を使用した絨毯が敷かれている。



その上には、クッションのようなものが置かれていたり、寛げる仕様になっている。



寝室などは別にあるらしく、見回してみると、通路に続くかのような扉が幾つか見受けられた。




そして。



さっきの笑い声はまさに、その広間で響き渡っている。




「……もう、そろそろ、笑いが収まってもいいと思うんだけど…」



無駄なことはわかっているが、僕は目の前で笑い転げる溝端を冷たい目で見つめる。



「だってなんだよー、そのカッコ!!ひー、腹いてぇー!」




「…っていうか、なんで、卓毅こんな所に居るの?」



その隣でやけに冷静なつっこみをしてくれる尭。



それはそれで、なんとも恥ずかしい。



こんな僕たちのやりとりを、右京は横で面白そうに眺めている。





あぁ、ほんと、やだ。