絶対零度の鍵


「とうちゃーく!」




鍵屋の前に降り立つ右京。


氷細工工房のおばちゃんも、今日はお休みらしく、代わりにおばちゃんの娘がいそいそと歩き回っていた。


ただ、娘もおばちゃんそっくりなので、実際どっちがどっちだか、なんてことはわからないのだが。



強いて言うなら、エプロンの色が違うということか。



「鍵屋…」




がやがやと賑わう町は、ついつい楽しそうに聞こえてしまう為、そちらにあえて背を向け、鍵屋を真っ直ぐに見つめる。



水晶のような建物からは、紫の煙はもう出ていない。



「そういや、あの手紙ってどっからでてきたんだろう」




ふと疑問に思い、裏側にまわってみることにした。