自分は何て、滑稽なんだろう。
ホントにただのヘタレだったんだなと思った。
弱虫で、どうしようもない奴だ。
僕は俯き、床を見つめた。
やっぱりね、と罵られるのは必然だろうと考えていた。
だけど。
「…良かったね!」
底抜けに明るい声が、響いた。
「―へ?」
罵倒されても仕方ないと思った。
馬鹿にされたって、当たり前だと思っていた。
なのに。。。
今、右京は、なんつった?
思わず顔を上げて見つめた少女は、笑顔でこちらを見ていた。
「大事なことに、気付けて、本当に良かったね!」
「だな。」
右京の言葉に、左京も頷いた。
「それがあるから、『守ろう』とする気持ちが生まれるんじゃ」
鍵師が言葉を添える。


