絶対零度の鍵

「僕はさ…毎日、どーでもよかったんだ…」



笑いは、深い溜め息に変わる。



「時間に追われて、周りに流されたり留まったり…そこに自分の意思なんかなくてさ。」



子供の頃、戦隊物のアニメを見ては、無邪気にヒーローになりきっていた。


大きくなるに連れて、知る。


ヒーローなんて、この世に居ない。



特別な力、なんて、誰も持ってない。



男だからって、誰もが虫が平気なわけじゃなく、


男だからって、誰もが力が強いわけでもなく。


誰もが。


必死に生きている毎日。



僕は、そんな風に頑張って生きるのは、嫌だったんだ。




「右京には、前に言ったことがあるけど、、、明日地球が滅びようが、別に構わなかったんだ。」




自分がここにいること。


それ自体が、なんでもないのに、苦痛だった。