絶対零度の鍵



「タクミ、周囲が言っていることは、正しいと私は思う。」



鳳凛の言葉に、燕軌も軽く頷いた。



「この状態だとすれば、最悪な環境。ただでさえ、地球と空間には狭間ができてしまっている…放っておけば混乱は大きくなる。ぐずぐずしている暇はないのだ。」



優しく言い含めるような言い方ではあったが、その中に有無を言わせない感じがある。




「では、もしも無実であったらどうするんですか?」




これ以上言わないほうが懸命だということはわかっている。



だけど僕は悪あがきを続ける。



所詮、地球に住む一介の人間なので、何がどう大変なのか、とかは存じませんが。




「数千年前に起こしたことは事実だ。罪は償ってもらう。」




鳳凛の目が、僕にもうやめろと言っている。


「そんなっ…」



「それよりも、次の議題ですじゃ。民を避難させるために、どのような措置を取ったらよいか―」




誰かが、話をすり替え、すぐさま意見が飛び交う。。



それより、って…僕の話はそんなもんかよ。




僕は志半ばで項垂れ、渋々席に着いた。