絶対零度の鍵

「刺し違える気で、行く」



轟音のような、身体の底から響く声が、強めの口調で言い切った。



「あなた方は、民の安全の為に活躍されるように、お願い申し上げる。」



燕軌の言葉に、王族以外の参加者全員が、その場で恭しく頭を垂れた。




「…あのー」




静けさで満たされていた空間を切り裂くように、突如参入してきた声に、それぞれが驚く。


それは。





「その…つまり、、その温度師は…消されてしまうかもしれないってことですか?」






紛れもない、自分の、声。




いっせいに注目が注がれる。




「でなければ、こちらも命を落としかねない。なんとしでても避けたいのは、我々が負けることだ。」




鳳凛が抑揚のない声で、答えてくれた。




「…これは僕の勝手な意見ですが…」




だけど、なおも僕は続ける。



実は緊張し過ぎて、若干足が震えている。





「蓮貴は…そんなに悪いヒトには見えませんでした。」