「して、先代の封印方法は失敗だったのであろう?」
極寒の賢人だか学者だかどっちともつかないけむくじゃらの生物が、もごもごと訴える。
「左様。」
鳳凛はそれに対し、真っ直ぐに答えた。
「同じ方法では、また同じことの繰り返しになるのでは?」
けむくじゃらの言うことは至極最もなことだろう。
けれど、マニュアルのない、つまり類例のない出来事に対する処理というものは、いつの時代も未知数だ。
鳳凛は必死に答えを巡らしているようだが、音となって出てくることはなかった。
「そもそも、その封印方法とはどのようなものなのですか?」
灼熱の若い眼鏡が、レンズをきらりと光らせて訊ねる。
「簡単に言うなれば、我々二つの国の王族の連携、だ。言葉に細かく表わすのは至難の技。しかし、これだけは間違いなく言える。我々は力を使い果たすことになるだろう。」
鳳凛の答えは、方法において、何一つ明確にはしていないが、民の命を犠牲にすることはない、と明言している。
「封印、という形ではなく、滅ぼすということは不可能なのですかな?」
こちらはつるっとした感じの、さっきとは真逆な印象の多分、おっさん。
もう、見てる僕からは、誰が何で、どんなふうな立場なのか、なんて、正直わからないし、どうでもいい。
「蓮貴はとっくに寿命を越えている。それでも、命が続いているということは…それだけ強力だということだ。恐らく、自ら命を絶たない限り―奴は滅びんだろう」
蛙。
もう、蛙にしか見えない、たぶんおじいさんが、溜め息を吐きつつ、呟くように言った。
極寒の賢人だか学者だかどっちともつかないけむくじゃらの生物が、もごもごと訴える。
「左様。」
鳳凛はそれに対し、真っ直ぐに答えた。
「同じ方法では、また同じことの繰り返しになるのでは?」
けむくじゃらの言うことは至極最もなことだろう。
けれど、マニュアルのない、つまり類例のない出来事に対する処理というものは、いつの時代も未知数だ。
鳳凛は必死に答えを巡らしているようだが、音となって出てくることはなかった。
「そもそも、その封印方法とはどのようなものなのですか?」
灼熱の若い眼鏡が、レンズをきらりと光らせて訊ねる。
「簡単に言うなれば、我々二つの国の王族の連携、だ。言葉に細かく表わすのは至難の技。しかし、これだけは間違いなく言える。我々は力を使い果たすことになるだろう。」
鳳凛の答えは、方法において、何一つ明確にはしていないが、民の命を犠牲にすることはない、と明言している。
「封印、という形ではなく、滅ぼすということは不可能なのですかな?」
こちらはつるっとした感じの、さっきとは真逆な印象の多分、おっさん。
もう、見てる僕からは、誰が何で、どんなふうな立場なのか、なんて、正直わからないし、どうでもいい。
「蓮貴はとっくに寿命を越えている。それでも、命が続いているということは…それだけ強力だということだ。恐らく、自ら命を絶たない限り―奴は滅びんだろう」
蛙。
もう、蛙にしか見えない、たぶんおじいさんが、溜め息を吐きつつ、呟くように言った。


