呆然と立ち尽くしていると、バタン、と背後で扉が閉まる音がした。
「…嘘だろ…」
僕の口からは、本音しか出てこない。
ぺんぎん、居なくなっちゃうのかよ…。
知らない世界に、知らない場所で、広すぎる部屋に僕一人とか。
ありえねぇ。
「仕方ない、か。」
ここでオチていても、物事が動きそうにないので、とりあえず気を取り直して部屋の中を観察することにした。
「と、いってもなぁ…」
とりあえず、ぐるりと周囲を見回してみる。
部屋中に使われている磨き上げられた石達は宝石のように輝き、細かい糸で細工されている絨毯は部屋全体に統一感を与えている。


