リ・・・リリリン
氷に反響するのか、きれいに響き渡る鈴の音に、僕は床から目を上げてペンギンの方を見た。
ペンギンの平べったい手には、銀色のベルが握られていて、震えていた。
ペンギンの立ち止まる場所の前には、大きな扉が立ちはだかっている。
リ・・・リリリン
再度ベルが鳴らされると、その大きな扉はいとも容易く開く。
ペンギンが、僕にどうぞ、とでも言う様に、薄ぺたい手の平で中を指した。
勧められるまま、僕は部屋に入る。
そして、言葉を失う。
これ、一人部屋どころじゃねーだろ。
濃紺の絨毯が広がり、壁には床と同じ彫刻のが施してある空間。
ざっと―
100人は入れるだろう。


