絶対零度の鍵




「あっ」


雪に見惚れて立ち止まっていたことに、はっと気付き、ペンギンの姿を探す。


このペンギン、よくしつけられているようで。


1メートルくらい先で、何を言うでもなく待っている。



「す、すみません…」



慌てて謝罪の言葉を述べて、ペンギンに追いついた。


ペンギンは、軽くお辞儀して、またぺったんぺったん歩き出す。



どうでもいいけど。



一体いつになったら、部屋に着くんだろう。



僕は王宮の広さに舌を巻いていた。


そして、ふと見た床に彫刻が施されていることに気付き、再び驚く。


ほんと、手の込んだ建物なんだ、と。