≪事態は深刻な方向へと向かっている挙句、さらに速度を増した。一刻も早く蓮貴を捜し出さなければならない。なのに―≫
王は僕から目を放し、他の面々を見た。
≪慣れない空間で戦ったり能力を使ったりしたために、我が家来は疲弊しきっている。右京においては、翼が復活してくる気配すらない。アレがどれ程無理をしているのか、わからんだろう?≫
そう言うと少女はもう一度僕を見る。
≪さらに灼熱の国とも緊急に会議を行いたい。君には同席してもらわねばならん。≫
つまりは―
僕に決定権はない、と言う事だ。
「クミは、私達の世界に耐えられるの?」
少し不安げに右京が訊ねる。


