絶対零度の鍵



「…蓮貴がもしも、さっき鍵師が言ったように、昔やろうとしていたことを実行するのだとしたら…その目的はなんだ?」




完成した表を見つめながら、左京が首を捻った。



元はと言えば、僕等は消えてしまった温度師と戦うことになると踏んでいたわけで。


まさか、何千年も前の人物が出てくるだなんて予想だにせず。


キーパーソンだった温度師が居なくなってしまった今、物事がどのように動くのかわからない。


本当に呆気なく黒幕が姿を消したのだ。



だからといって、地球が助かったわけでも、歪みがなくなったわけでも、絶対零度の鍵の材料が手に入るわけでもない。


事情聴取する筈だった犯人が自害したのと同じで。


こちらには結局真実はわからず終いということになる。