絶対零度の鍵



見ると真っ白な髪の毛の女の子が、僕の机の椅子の上にふんぞり返っている。



えっと…



「誰?」



僕が持ってきたピザを皆の真ん中に置きながら訊ねるとその女の子は露骨に顔をしかめた。



「クミ!この方は私達の使えている王様なの」



慌てたように右京が紹介する。



生身の人間の感じじゃなく、例えるなら映像がそのままそこに浮かび上がっているように、王と言われた女の子は居た。



「左京が王様に報告したら、王様もこっちに来るって話になっちゃって…でも向こうに王が不在ってことは駄目だから身体はあっちにいながら話し合いに参加するっていう形をとることになったの。」



説明しながら、右京が座っている少女に手で触れるが、空気のように空振りしている。




「…どーも。望月卓毅です」



僕がちょっと下に行っている間にいろんなことがあったんだなと納得する。



もう並大抵のことでは僕は驚かない。