ちょうど僕の眼が、再び温度師を捕らえた時、先程掲げられていた彼の両手は振り下げられて―
炎の竜巻が、互いの間に吹き起こる。
温度師の両手はその後横に引き伸ばすように動き、それに倣い竜巻も大きさを増していく。
「そうはさせねぇぜ」
左京は楽しそうに呟くと、自分の袖から扇を取り出して思い切り仰いだ。
たちまち強風が起こり、座り込んでいる僕等も目を開けていることが難しいくらいだ。
「今回だけ、協力ってことね。」
これまた余裕の表情で、右京はその荒れ狂う風を払うような仕草をした。
すると風に氷の粒が混じり、吹雪となった。


