絶対零度の鍵



「ほぉ?ならばこれではどうだ?」


温度師は抑揚のない声で、淡々と言うと、持っていた扇子を閉じて右京に向け、クルクル回して見せた。



すると。



グガァァァァッ


たちまち龍の形をした火がそこから飛び出し、右京の肩に噛み付く。



ガシュッジュウウウウウ



今度は見事に受けてしまったらしく、一瞬右京の顔が顰められたのが分かった。



「はっ、こんなんで満足しないで欲しいわ」



べりっと肩から龍を剥がし、右京はそれを氷の刃で地面に突き刺した。


そこへ―、



「よぉ、相変わらずヘマしてんな?」




誰?


僕は首を傾げる。