絶対零度の鍵

が。


あれ?


炎の熱が僕を包むと予想していたのに、一際冷たい風が僕の頬を撫でた。


氷のように冷たい風が。




「ごめん!クミ!ちょっと油断してた!」



耳に馴染んだ声がする。


恐る恐る瞑っていた目を開けると、目の前に立ちはだかる氷の柱。


そして、白銀の髪の少女。




「あんたの相手はあたしよ!こないだの分、たっぷりお返しさせてもらうわ!」




破天荒な彼女は、炎を操る男と対峙して怒鳴った。


ヒーロー志望の僕はというと、情けないことに腰が抜けていた。