絶対零度の鍵

僕が口を尖らせると、まぁまぁと兄貴がそれを制する。



「で?卓はこの公園のどこが好きなの?」



不意を突く質問をされた。



怪訝な顔をして立ち止まっている僕の横を通り抜け、兄貴は公園に入る。



「ちょ、どこ行くんだよ?」



慌てて後を追いかけた。


蝉がわんわんと鳴いている中を、男二人、歩き続ける。



「右京が落ちてきたっていう所はどこ?」



やがて、兄貴が口を開いた。



「…えっと、、そのちょうど真ん中にある山のてっぺんだよ。」



首を傾げたまま、兄貴は一体何をしたいのだろう、と考えた。