絶対零度の鍵





「…夢を、見たんです」



どうも頭にひっかかっていたので、とりあえず鍵師に報告することにした。



「ほぉ。どんな?」



鍵師の目がキラリと光る。


右京も左京も不思議そうな顔をしてこちらを見ていた。



「昨日、、話してくれた…温度師の少年が、白い花の傍に佇んでいました。」



鍵師はじっと耳を傾けている。



「片手に本を持って。最初は、どうしてか傍にいけなくて、少し離れた場所から見ているだけだったんですが。少しして近寄ろうと思ったんです。」



僕は既にぼんやりとしている夢の記憶を必死に手繰り寄せた。