絶対零度の鍵


時間が少しでも空くと、そんなことばかりを考えてしまう。

だから、蓮貴は常に忙しく、空間から空間へと飛び回っていた。




「そうか―。しかし、たまには荷を下ろしてゆっくりする時間も必要だろう。お前は働きすぎではないか?」



「さぁ―、どうでしょうか。」




どう返したら良いかわからずに、曖昧に笑う。


首からぶら下げているいくつもの空間の状態は至って正常だった。


今の所大きな問題は起きていない。



「今宵宴が執り行われるのだが、どうだ、出席してみないか。美味い酒と料理が振舞われるぞ。…まぁ、無理にとは言わないが。」



王の誘いは、蓮貴にとって良いことのように思えた。


なんとなく、今は一人になりたくない気分だったからだ。