次第に熱さもわからなくなり、翠はその場に座り込んだ。 火は次々と周囲の物をなぎ倒して、一際大きな棚が翠の前に激しい音と共に崩れ落ちた。 ―あぁ。 こんなことになるなら。 蓮貴がどんなに冷たく私を突き放そうとしても。 ちゃんと伝えればよかった。 たとえ、叶わなくとも。 私の気持ちを打ち明ければ良かった。 蓮貴― 私、貴方のことが―