絶対零度の鍵











ゴーン…ゴーン…ゴーン



蓮貴がはっとして、顔を上げる。




村に鐘が響く。





千年に一度の鐘が。







―温度師が、死んだ。





次の温度師は自分だ。



世代交代の鐘の音。




身を翻し、蓮貴は家に走った。





ちらちらと―





雨が、音も無く。




粉雪に、



変わる。