絶対零度の鍵



「…そして、会談はどうなったのじゃ?」



さすが、議長。


話の流れが間違った方向へ行くのを防いだ。


「右京が落とされた時、ちょうど俺も意識をそっちに移そうとして居た所で、右京が気を失う前に、温度師のワードだけを思い浮かべてくれていたから、温度師が絡んでいることは予想できたんだ。それで、二人の王の会談ではそれが確信に変わった。」



そこでひと息つくと、左京は僕を見る。



「喉が渇いた」



「あ、あたしも」



「あ、ワシも」



一人と一匹と一羽が、僕を見つめている。


僕はアレですか。

会議にお茶を運ぶために待機しているOLという立ち位置ですか。




とは言えずに、僕は苦笑いと共に、飲み物を取りに冷蔵庫に向かった。