「だからお前は甘いんだって。獣ごときに同情するなよ。それで、右京との伝心ができなくなった。俺もそうだけど、王も焦った。かなりまずい状況だったからな。このままじゃ灼熱の国が攻めて来かねない。そこで仕方なく、この俺様が、灼熱の国に出向くことになったんだよ」
左京は偉そうにふんぞり返る。
鳩なので、鳩胸でかなり膨らんでいる。
「で?」
偉いとも何とも思っていませんよ、という態度を顕にしながら、右京が先を促す。
「で、案の定でてきた獣を、ちょちょいのちょいで始末して、王に持っていった。王の喜びようったらなかったぜ。それで俺も今回のことについての協力要請をできたってワケ。それでウチの王と会談の場を設けた。」
「えー!あの子、殺しちゃったの?!」
右京の悲しげで非難めいた声が響く。
「…まぁ、お前がいっつもそーいうもんだから、気絶する程度にして檻ん中に閉じ込めたんだよ。」
左京がぽりぽりと頬をかく仕草をした。
僕から一言いわせてもらうとすれば、そこはそんなに重要じゃないと思う。むしろ会談の場の方が大事だと思う。


