絶対零度の鍵




「えっとー」


鳩はすごく面倒臭そうに話し始める。


「右京が出てから色々とこっち回ってきちゃって事務仕事が大変で…」


「そこは省いていい」


自分の仕事ぶりを話したかったであろう左京は鍵師のぴしゃりとした言葉に顔をしかめた。


「…まず入ってきた情報が、鍵師は拉致られたらしいってこと。それですぐに俺も右京に報告したんだけど、右京は右京で鍵屋で色々見つけたらしいんだな。俺も右京を通して大きな毒の爪痕を見た。んで、王に報告して、王は灼熱に使者として右京を向かわせることにした。」



渋々ながらも意外とまともな報告をするんだなと内心思いながら、僕もなるべくついていこうと耳を傾ける。



「だが、灼熱の国とうちの国交はほとんどない。必要ないからだけど。だからそれぞれお互いの国情には疎い。それで何百年ぶりかに行って見たら、なんと灼熱の国では謎の獣が暴れまくっているときた。」



「極寒に使者も使わしていたと言っていたわ」


右京が補足する。