絶対零度の鍵

幼い声だったから、直ぐにはわらかなかったけど、この鳩は男だ。


少年の声で、鳩は激しく怒っていた。


幼い怒り方で。


「早く答えろよ!3秒以内に答えないと王様にいいつけてやっかんな!」


右京はそんな鳩をつまんなそうに見て、


「うるさい」


とだけ言って、耳を塞いだ。



「お前、嫌いだったろ!こいつら人間なんてロクな奴じゃないって言ってたろ?俺らが巻き込まれてる被害者なんだぞ!」


構わず鳩は喚く。


鳩の言いたいことは、なんとなくわかった。


右京が人間を嫌いなのと同じように、この鳩も人間というものが大嫌いで、

それなのに、行動を共にしていることが、許せないのだ。



わかったからと言って、僕にはどうしようもないのだけど。