絶対零度の鍵

「ここ数日、ずっと気を張って、あたしたちの世界の住人共が入ってきていないか感じ取っていたんだけど…」


え、そうだったの。


僕が目を瞬かせると、鍵師が、


「どーせ、タクミはワシらが遊びほうけていると思っていたじゃろうがな」


かかかっと笑った。


「ま、まさか!何言ってんですか」


しらばっくれてみたけど、鍵師には何でも見透かされていそうだから無駄かな。


「そうだよ、クミはそんな風にあたしたちのことを見たりしないよ!」


…あぁ、そんなに信じられても心が痛む。


「…で、きてるの?」


話を戻そうと(変えようと?)先を促す。


「…こない。…いや、正確には、もうすぐ…来る」


右京はそう言って、嫌な顔をしている。