絶対零度の鍵



「お、驚かせるなよ…つーか、入るなら入れよ」


半ば呆れながら声を掛けると、二つの影はそそくさとリビングに入ってきて、テレビ前のソファにちょこんと座った。


「ふっ、クミ、泡だらけ」


驚いた拍子にスポンジを強く握ってしまったせいで、シャツに泡が付いている僕を見て、右京が馬鹿にしたように笑う。


「小心者じゃのう」


やれやれと鍵師が呟く。


…僕はこのコンビ、キライだ。


どう考えても観光に来た外人にしか思えない。


「…ゲームしてたんじゃないの?」


皿をすすぎながら訊ねると、二人はあぁと顔を見合わせた。



「なんか、最初に戻っちゃった」



ピタ、と僕の手が止まる。


最初に…


戻っちゃった…?