絶対零度の鍵

初めて右京と言葉を交わした時。


彼女は血だらけの瀕死だったのにも関わらず。


必死な顔をして、僕に言ったんだった。



―『地球が滅んじゃうのよ!』



それを聞いて僕は、


なんて事を言ったんだろう。


なんて事を思ったんだろう。



―『別に、いいんじゃない?』



あの時殴られた、もうとっくに癒えた筈の頬が痛む。



―『馬鹿じゃないの?!』



殴られて、当然だったんだなぁって今更ながら納得した。


右京は、いつだって全力で、誰かの命を救おうとしていたのに。