絶対零度の鍵

「では、タクミ。そこに座んなさい。」


僕は言われたとおりに猫の座るテーブルのすぐ傍にある椅子に座った。


そうするとちょうど、テーブルに座る猫と僕は、同じ目の高さになった。


「単刀直入に訊くとしよう。タクミは右京の言うことが真実だと思っているかね?」



僕はその質問に正直、どう答えればよいのかわからなかった。


だけど、碧玉の様な色をした目は澄んでいて、何もかも見透かされてしまいそうな気分になる。



「…最初は…彼女自身が嘘と思っていなくても、現実ではないと思っていました。単なる空想とか妄想に過ぎないと。でも…」


「でも?」


「彼女の力や、そして、、あなたのことを見て、、非現実だとはいえないと、今は思っています。」



例えどんな形でも。


彼らの言う、地球のオワリはきっとあるんだろうし。


僕等が汚してきてしまったこの星を守ろうとしてくれていたことも、確かに事実なんだろう。