絶対零度の鍵

「あぁ、本当に右京はうるさくてせっかちだの」


猫は心底迷惑そうに耳を伏せる。


「良いか。雨が降った後、それが雪に変わり吹雪けば、わが国への変化は極寒と灼熱が多少入れ混じる程度だ。曇だった場合は現状維持。そして雨が止まなかった場合は津波が襲う。最後に晴れた場合は―」



そこで猫は一旦言葉を切り、僕のことを何故か見た。



「滅びる星と、我々の世界が入り混じることになる。」



それってどういうこと?


目をぱちくりさせて、僕はない脳みそを使ってみる。


単純に考えて、滅びる星と右京たちの世界が混じっちゃうっていうのは―



「あたしたちの星も無くなるってこと!?」


右京が悲痛な叫びをあげる。


そうだよな。そーゆーことだよな。


「左様。最早王だけの問題ではない。」


猫は神妙な面持ちで呟いた。