絶対零度の鍵

めいっぱいけのびして、それからクロール。

何度も言う様だが、僕はスポーツなら全般できる。

体育は得意科目だ。

そんな僕は何で部活動に入らないか。

その理由は僕にもわからない。

これと言ったはっきりとしたものはないのだ。

ここの学校の部活動が余り有名ではないからか、

自分の時間が拘束されるのが嫌なのか、

はたまたスポーツは得意でも、熱を入れたいわけではないからか、

色々思い浮かびはするが、どれもちょっとずつ違う気がする。

僕は音もなくスイスイと泳げるだけ泳ぐ。

途中鐘の音が聴こえたように思えたが、まぁいい。

暫くして疲れると、プールの中央に仰向けに浮いた。

青空はいつもと同じように、そこにある。

こうして水の中にぷかりと浮かんでいると、世界に存在するのは自分だけのような錯覚に捕らわれる。

静かな。

とても静かな世界。