絶対零度の鍵

開けると、カラカラ音が立つ。


途端に、締め切っていた埃っぽい匂いが、鼻に纏わりついた。


僕は周りを見渡すことなく、一直線にカウンター脇にあるドアに向かう。


重たい鉄のドアを開けると、さらに外へと通じる階段があり、それを上りきると見えてくる風景。



内鍵を外して、外に出ると水面に反射する光が眩しい。



ツンと鼻を突く塩素の匂い。




そう、図書室は、突っ切るとプールに通ずる、知る人ぞ知る近道なのだ。



誰もいないプールに早くもワクワクし出して、僕は更衣室に入ると直ぐに制服を脱ぎ、勝手に常備してある自分の水着に着替えた。



そして、助走をつけてー




バッシャーーーン!!!



飛び込むと、派手に水しぶきが上がった。