絶対零度の鍵

どうも右京と出逢ってからというもの、僕の平穏な生活はブチ壊しにされて、いろんなとばっちりを食うことがやたら多い。

実質まだ3日位しか経っていないけど、心なしかやつれた気もする。


「どーすんの?放課後、おまえ行くの?」


昼休みになると溝端が購買の列に並びながら僕に訊いた。


「…行かなかったら、どーなると思う?」


焼きそばパンとわかめおにぎりという組み合わせに、我ながら呆れつつ訊き返すと溝端はさらに呆れた顔をする。


「最悪の結果だよ。」


卓って馬鹿?という、有り難くない言葉を付け足した。


自分から訊いた癖に。


「…確認だよ」


深い溜め息と共にぼそっと呟くと、前に並んでいる溝端の肩が震えているのがわかる。


笑ってる…


一応クラスで一番仲の良い友人は溝端だが、自分の選択ミスだったんじゃないか。


もう一度去年の4月に戻りたい。


非現実的な願望が生まれた瞬間だった。